自律神経を整える 呼吸&食事の紹介

慢性的な不調を引き起こす原因の一つ

現代社会では、なんとなく体調がすぐれないということがよくあります。その原因のひとつとして、自律神経の乱れが考えられます。今の時代、仕事や生活のストレスが多く、誰でも自律神経が乱れやすい状況に置かれています。

この記事では、自律神経の働きやその乱れ、そして自律神経を整えるための具体的な方法について解説します。日々の生活の中でどのようにして自律神経をケアしていけばいいのか、ぜひ参考にしてください。

自律神経とは?

自律神経は、私たちの体が自動的に行う生命活動を調整している神経です。例えば、次のような機能が自律神経によってコントロールされています。

  • 呼吸
  • 体温調整
  • 心臓を動かす
  • 血圧の調整
  • 食べ物の消化と栄養の吸収

これらは、私たちが意識しなくても体が勝手に行ってくれているものです。この自律神経が乱れてしまうと、呼吸が浅くなったり、体温調整ができなくなったり、消化不良などの問題が起こります。そのため、「なんとなく調子が悪い」と感じる原因の一つとなることがあります。

自律神経のバランスが重要

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。交感神経は活動している時に活発になる神経で、副交感神経はリラックスしている時に働く神経です。

自律神経のバランスが整っている状態とは、この2つの神経が適切なタイミングでスムーズに切り替わることです。しかし、どちらかが過剰に働きすぎたり、逆に働きが弱くなったりすると、体に不調が現れやすくなります。例えば、交感神経が優位になりすぎると、いつも緊張して疲れが取れにくくなります。

自律神経が乱れやすい現代

現代社会では、ストレスや生活の変化が多く、自律神経が乱れやすい環境にあります。仕事のストレス、スマホの使いすぎ、寝不足、運動不足などがその原因です。また、年齢とともに副交感神経の働きが低下するため、年齢が上がると自律神経を整えるのが難しくなることもあります。

頑張るときに働く交感神経

朝起きるとき、仕事に集中して取り組むとき、プレゼンをするとき、運動をするときなど、多くのエネルギーを使って頑張る活動を行うときが、交感神経の活動が優位になるべきタイミングです

「Fight or Flight(闘うか逃げるか)の神経」とも呼ばれる交感神経活動が優位な状態の時は、心拍数は上がり、血液が全身に送られ、戦闘モードとなります。いつでも戦いを開始できるように緊張状態となり、興奮状態となります。

休むときに働く副交感神経

夜寝る前や睡眠中、仕事を終えて休んでいるとき、食事中や食後など、リラックスしてエネルギーを充電するようなタイミングで、副交感神経活動は優位になるべきです。

「Rest and Digest(休んで消化する)神経」とも呼ばれる副交感神経活動が優位になると、心拍数は下がり、血圧も落ち着き、体は休息モードとなります。

自律神経を整える方法

自律神経を整えるためにできることはいくつかあります。以下の方法を生活に取り入れてみましょう。

呼吸法
深い呼吸を意識することで、副交感神経を活性化させ、リラックスした状態を作り出すことができます。

1リラックスして仰向けになります

2鼻から5秒かけて息を吸い

3鼻か口から5秒かけて息を吐き

4その後息を5秒止める

・2〜4を4回繰り返します

といった呼吸法を試してみてください。「息を吐く」行為は副交感神経が活性化されるため、特に意識して吐きましょう。

食生活
副交感神経は食事中にも働きます。食事の時間をリラックスした気持ちで過ごすことで、自律神経のバランスを整えることができます。食物繊維を多く含む食品を積極的に摂り、腸内環境を整えることも大切です。食物繊維を摂取するためにオススメの食材は以下の通りです。

食物繊維を摂取するためにオススメの食材は以下の通りです。

  • 根菜類(大根・人参・ごぼうなど)
  • 納豆
  • たまねぎ
  • 小松菜
  • ブロッコリー
  • キャベツ
  • きのこ
  • ナッツ類
  • りんご
  • バナナ

運動
適度な運動は、交感神経と副交感神経のバランスを整えるのに効果的です。特に、朝や夕方に軽い運動を行うことで、1日の自律神経のリズムを整えることができます。

次回で運動は紹介します。

まとめ

自律神経が整っていると、心身ともに安定した状態で毎日を過ごすことができます。ストレスが多い現代だからこそ、日常生活の中で自律神経をケアする習慣を持つことが重要です。呼吸法や食事、運動を意識的に取り入れ、より健やかな毎日を目指しましょう。

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