ゴルフ肘

ゴルフ肘・正式には「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつ・ないそくじょうかえん)」 と呼ばれるスポーツ障害をさします。上腕骨という二の腕の骨の内側にある少し出っ張った部分に炎症が起こり、痛みが現れます。
スポーツだけではなく、料理人や重たいものを持つことが多い人にも症状が見られます。
現れる症状
- 肘内側の痛み
- 手首を手の平側に曲げる・ひねる動作での肘の痛み
- 前腕〜肘にかけての筋肉の張り・だるさ
- 握力の低下・物を握った時に痛い
- 前腕内側〜薬指・小指のしびれ
ゴルフ肘になると、肘の内側(手の平を上に向けた状態での小指側)に痛みが現れます。炎症が広がると、肘だけでなく前腕の内側にも痛みが現れることがあります。
例えば、雑巾を絞る動き、拳を作ってグッと握る動きや、ドアの取手を回す動作、ゴルフスイングをしたときなどで、痛みが現れたり、痛みが増すことがあります。
ゴルフ肘になってしまう原因
- 指・手首・肘の使いすぎ
- 頻繁な投球動作・ラケットを使用するスポーツ
- 重たいフライパンを使うことが多い
- 肘に負担のかかるゴルフスイング
- ゴルフ初心者
「指・手首・肘の使いすぎ」で起こる怪我と言われています。
痛みが現れる肘の内側には、指や手首、肘を動かすための筋肉が複数付着しているため、指・手首・肘をたくさん動かすことで、筋肉の付着部に負荷がかかり、炎症が起こります。
ゴルフをする方に多く発生することからゴルフ肘と呼ばれますが、テニスや野球、ボーリング、投球動作を行なったりラケットを使用するスポーツでも、ゴルフ肘は発生します。
週3〜4で強度を高くトレーニングしている人も痛みが出ることがあります。
スポーツ以外でも、長時間タイピングを行うデスク仕事の人やスーパーのレジ打ち、フライパンや鍋を多用する料理人や主婦、力仕事の多い介護職の方などにも多く発症していることがわかっています。
日常生活や仕事で毎日手首や腕、肘を酷使している方は、一度ゴルフ肘になってしまうとなかなか治らず慢性化してしまうケースが多いため、痛みが現れる前の予防や早めの対策が重要となります。
ゴルフ肘の予防・改善に効果的な3つの対策法
1マッサージ
指・手首・肘の使いすぎによって筋肉は硬くなり、柔軟性は低下します。筋肉が硬い状態ではより肘に負荷がかかってしまうため、マッサージによって硬くなった筋肉をほぐしましょう。
a腕のマッサージ
b肘のマッサージ
2ストレッチ
腕のストレッチ
3鍼治療ツボ3選
2008年にはWHO(世界保健機関)によって、ツボの位置に関して国際的な統一基準が定められるほど研究が進んでおり、ツボの効果が科学的に証明されてきています。
神経が集まる場所であるツボを刺激することで自律神経に働きかけ、血液の循環や神経伝達物質の分泌、新陳代謝などを促すことができるため、痛みの緩和や身体のコンディションを整えることにもつながります。
A)曲池(キョクチ)
肘を曲げたとき、肘外側のシワの端にあるくぼみに「曲池(きょくち)」というツボがあります。反対の手で肘を持つようにして、親指でくぼみ(肘の骨のキワ)を軽く押してみます。角度を変えながら押してみて「ずーん」と来る場所を探しましょう。

B)少海(ショウカイ)
肘の内側にあるツボです。手のひらを天井に向けて肘を曲げ、肘内側のシワの先端を親指で押してみましょう。曲池と同じように、骨のキワのくぼみを押すイメージです。角度を変えながら押してみて「ずーん」と来る場所を探しましょう。

ツボに鍼を刺すことで痛みの緩和や身体のコンディションを整えることにもつながります。
セルフでやる場合は指で押す強さを決めたら5秒ほどその強さでツボを押し続けます。5秒たったらゆっくり指を離して5秒休憩。これを3回繰り返しましょう。その後ツボを押したまま、手をグーパーを10回繰り返しましょう。
ゴルフ肘の症状、原因、そして様々な研究で効果的ということが明らかになっている対策法を紹介しました。
今回紹介した対策法は、ならないための予防としても効果的なものばかりです。肘の炎症は一度発症すると治りづらいため、ゴルフ肘を引き起こす原因のパートでお伝えした職業に当てはまる方は、ぜひ日頃のケアとして行うと良いと思います。
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